2年前の手術のこと

2018年、初めての妊娠、胎嚢確認、心音も聞けて、近くの産婦人科で妊婦健診をしたくて通院して内診したら、心拍が停止してた。

 

エコーを動画で撮ろうとしていた。手が震えてた。

 

 

全く予想していないことだった。

 

事態を飲み込んで、しばらく涙が止まらなかった。待合室に戻れなかった。

 

あの時の医師が冷たくて性格が悪く見えたのが救いだった。もうこんなとこ来るもんか!と思えたから。反して看護師さんたちは本当に優しくしてくれた。

 

産婦人科から徒歩5分の帰り道、世界が終わったと思った。

 

夕方だったのか、昼間だったのかわからない。

 

とにかく目の前が真っ暗だった。

 

 

暗闇から抜け出す方法がわからなかった。

 

翌日すぐ仕事だった。ゆるい職場だから休めたけど、同情されたら泣いてしまいそうで休まなかった。

 

仕事していた方が気が紛れた。

 

 

でも休憩したり、緊張感がほぐれてボーッとする時間があると思い出さずにはいられなかった。

 

本当に辛かった。大袈裟でもなんでもなく人生で一番辛い経験だった。

 

ただし、辛かった経験は克服しなければ辛かった経験談として人に話せない。まだ昇華できていないことは共感してもらえる相手にしか話せない。

 

妊娠していたら今頃こうしてた。10月くらいに産まれる予定だった。ずっと妊活していたが、予定日を過ぎても妊娠しなかった。

 

 

明くる年の手術から一年後も妊娠しないまま過ぎた。

 

不妊治療、サプリメント、漢方、不育症検査、整体、鍼、お灸、足つぼ、ウォーキング、、などなどやって

 

6月に陽性反応が出てから8カ月間の妊婦期間を経て出産。

 

全て感謝しかない。

 

39歳で流産した時はもう終わりかな、と絶望的な感情だったけど、40歳で妊娠、出産できた。容易い妊娠、出産ではなかったけど幸せを感じた。