産後の精神状態

産まれるまでは、無事に出産できることを毎日のように願い、赤ちゃんを抱っこすることを夢見て過ごしていた。

 

もしかしたら、出血し緊急手術になってしまうかも知れないこと。胎盤が他の臓器に癒着していた場合それごと摘出も考えられた。最悪の場合もあるとネットに書いてあったから。

 

出産後、母体を優先して手術日が決まったことを思い出し、産まれてきた赤ちゃんはまだまだお腹の中で育つべき日に無理矢理出てきてしまい、苦しい思いをさせて、集中治療を受けていることを目の当たりにしたら、涙が止まらなかった。自分を責めたし、手術日を決めたあの診察の日、もっとごねたら良かったのかな、と後悔した。

 

産後の精神状態は不安定だとは知っていたが、そんな中の病棟で授乳に対して他の新生児室にいる赤ちゃんとの対応の差を勝手に疎外感を感じてそれも辛かった。

 

日に日に赤ちゃんの状態が良くなると私の精神状態も安定してきた。赤ちゃんの病棟のスタッフも信頼できた。

 

赤ちゃんの退院が数日後に確定した今は、少しずつ自分を取り戻しつつある。

 

腰が痛いし、うまく母乳を飲ませてあげられないし、夜間の搾乳はさぼってしまっているし。できることはまだ少ないけど。

 

小さな声で一生懸命に泣く姿や、沐浴中の気持ち良さげな顔や、白目をむいてよく眠る愛くるしい姿一つ一つをずっと覚えておきたい。